丹羽チームによる再現が部分的だったのはともかく、STAP細胞を作った本人の再現実験も同じだったのは意外だった。小保方氏がやれば再現できるだろうと思っていた。もっとも、なんとなく、そう思っていただけではあるが。その後、小保方氏の検証実験を終えてのコメントを読んでなるほどと思った。

    「どのような状況下であっても必ず十分な結果をと思い必死に過ごした 3 か月でした。予想をはるかに超えた制約の中での作業となり、細かな条件を検討できなかった事などが悔やまれますが、与えられた環境の中では魂の限界まで取り組み、今はただ疲れ切り、このような結果に留まってしまったことに大変困惑しております。」

    再現が部分的だったのは「予想をはるかに超えた制約」が原因だという。制約とは「論文に書かれていること以外はするな。」というものだったと思われる。その他に考えられるのは、立会人の存在である。立会人が置かれたために、実験時間に制約が出ているはずだ。

    STAP細胞は7日間の勝負である。小保方氏は細胞に張り付いてでも再現させるつもりだったに違いない。彼女のハードワーカー振りは論文が発表された直後の「SpermEgg Journal Club」掲示板のコメントに紹介されている。Cumulinaという人物は若山氏のはずだ。Cumulina(クムリナ)とは最初のクローンマウスに付けられた名前である。

    No. 2172 (2014/02/02 02:51) Cumulina
    べさま コメントをありがとうございます。核移植を一番の専門にしているのに、核移植のいらない初期化方法を発表して、自分で自分の首を絞めている論文の関係者です。今回の小保方さんの発見はすごすぎたのかレフェリーに相手にしてもらえず、ずいぶん苦労しました。いまマスコミでリケジョとか違う方向で話題になっていますが、本当にすごい研究者で膨大な実験を徹夜続きで行いました。論文ですが、サプリにたくさんのデータが乗っていますが、それもほんの一部です。たとえば細胞の樹立がなかなかできず、STAP細胞を注入したキメラ胚を使って初めて樹立に成功したデータは、当初それだけで論文にするつもりでしっかりした表と解析を行っていたのですが、途中から直接簡単に樹立できるようになり、葬り去られました。実験中にどんどん発展していったのでしょうがないですが、STAP細胞の将来がすごく楽しみです。


    2013年11月号のネイチャーダイジェストには医学生物学分野で、論文に記載された実験結果の7割が再現できないことが紹介されている。若山氏も実験室をハワイ大学からロックフェラー大学に移したとき、クローンマウスの作製に半年間、成功しなかったと述べている。つまり、生き物を扱う実験はそれほど微妙なのだ。小保方氏の再現実験は、そのような生き物を相手にかつ、制約の中で行われた実験だったのである。

    「STAP現象の検証」実験なら、インプットのマウスとアウトプットのSTAP細胞の遺伝子情報を付き合わせれば、その整合性は確認できるので、マウスの種類を知らせずに今まで通り作らせたら、それで良かったはずである。制約も立会人も監視カメラも新しい実験室もいらなかったはずだ。誰がそのような制限付きの実験を無理強いしたのか、非常に興味の湧くところである。

    小保方氏は手かせ足かせをされ、「世界新を出したと言うなら泳いでみろ」とプールに突き落とされ、前人未到の世界新は出なかったものの、それでも標準タイムで泳ぎ切ったということになる。

    関連記事
    スポンサーサイト
    2015.11.16 Mon l STAP細胞事件 l コメント (0) トラックバック (0) l top

    コメント

    コメントの投稿












    トラックバック

    トラックバック URL
    http://wamoga.blog.fc2.com/tb.php/96-98b20335
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)