「STAP現象の検証実験」は2014年4月1日から行われた。同年12月19日にキメラは出来なかったと検証結果を報告して終わっている。このため、世間ではSTAP細胞は存在しなかったとみなされているが、検証実験はある程度、成功しており、私はこの結果はSTAP細胞の存在を示していると考えている。それは次のような理由による。

    STAP細胞は未知の細胞で、今まで誰も知らなかった細胞である。STAP論文はその未知の細胞について記述しており、細胞の作成方法、特徴、特性について詳しく記述され、そしてそれは、検証実験によってある程度のところまでトレースされたからである。

    「STAP現象の検証結果」P4に丹羽チームの再現結果が次のように掲載されている。

    「酸処理を行った細胞を培養したとき、処理群で特異的に細胞塊が出現する現象は、細胞が由来する臓器と酸処理の方法に依存して、再現性よく確認された。最も効率よく、高い再現性で確認されたのは、肝臓由来の細胞を ATP 処理した時で、独立に行った 49 回の実験のうち 37 回で STAP 様細胞塊の出現が確認された。」

    「免疫染色法による Oct3/4 タンパク質の発現の検討では、9 回の独立の実験を行ったところ、5 回で明らかな Oct3/4 陽性細胞を含む STAP 様細胞塊を同定した。これらの結果から、肝臓由来の細胞を ATP 処理して得られた STAP 様細胞塊においては、少数ではあるものの、Oct3/4 を有意に発現する細胞が含まれていると結論した。」

    検証実験の開始をアナウンスした直後の2014年4月16日、笹井氏は「科学研究面に関する資料3」にSTAP細胞の出来ていく様子を次のように図入りで解説している。

    【第1ステップ】 「サバイバル」ステップ(ストレス処理後、最初の1−2日目ごろ)
    【第2ステップ】 細胞の小型化。Oct4‐GFP(多能性マーカー)を弱く発現。(2日−3日目ごろ)
    【第3ステップ】 小さい集合塊の形成。多能性マーカーの発現は弱い(3日−5日目ごろ)
    【第4ステップ】 集合塊はさらに大きくなり多能性マーカーの発現も強くなる(5日−7日目ごろ)

    検証実験結果はこのSTAP論文に記述された内容とピタリと一致しており、第3ステップまでトレース出来たものだと分かる。今までに知られていない現象が記述通りに再現されたという事実を見る限り、STAP細胞はなかったというより、STAP細胞はあったと考える方がはるかに合理的なのである。

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    2015.11.12 Thu l STAP細胞事件 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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