調査委員会の報告書P3にあるSTAP関連細胞の一覧表をあらためてみてほしい。STAP幹細胞・FI幹細胞と混入したとされるES細胞をそれぞれ色の付いたラインで結んである。

    STAP関連細胞株

    STAP細胞に混入したとされる全てのES細胞(⑥、⑦、⑧、⑨)には染色体異常がある。混入に関係しないもの(⑩、⑪、⑫)には異常がない。これは有意な現象だと思われる。

    この染色体異常についてFLS3、CTS-1、129/GFP ES、FES1の場合は報告書P6に次のように書かれている。

    STAP 関連 11 細胞株の全ゲノム解析から、第 3 染色体の 5kb の欠失と第 8染色体の 17kbの欠失(第8染色体は129系統由来;第3染色体はB6系統由来)が上記STAP幹細胞FLS3、FI 幹細胞 CTS1、および、ES 細胞 FES1 並びに 129/GFP ES だけに共通に存在することが判明した。この2箇所の欠失は、STAP 幹細胞 FLS および FI 幹細胞 CTS の全ての株にも共通に存在することがPCR産物の塩基配列決定により確認された。

    ①、②、⑧、⑨の「特徴的な欠失等」欄に「Chr3/8」と書かれているのがこれにあたる。調査委員会の調べでは元々の129系、B6系マウスに染色体異常はなく、2010年のAcr-GFP/CAG-GFPマウスにも異常はなかった。従って、本来の129B6F1マウスを使ってSTAP細胞を作ったら、染色体異常にはならないはずである。ところが、2005年のFES1のES細胞にはこの染色体異常があるので、STAP細胞はこのFES1由来のES細胞を混入して作られたという理屈である。この染色体の欠失状況の一致が調査委員会の結論をES細胞混入説に導いたのである。

    以前のエントリーで129/GFP ESはFLS3より後に作られており、129/GFP ESはSTAP幹細胞だと書いたが、この染色体異常はSTAP細胞特有の現象ではないかと思う。

    細胞を酸処理すると80%が死んでしまうので細胞にとっては相当なストレスである。生き残ったSTAP細胞が全く無傷だとは思えない。従って、染色体異常はSTAP細胞を作る際のストレスで起きたもので、STAP細胞にChr3/8の欠失ができ、そのためにSTAP幹細胞、FLS3と129/GFP ESが欠失を持ったと思われる。

    特に③、⑥の「X染色体+X染色体断片」と書かれた染色体異常は、はじめの遺伝子調査で、メスのマウスだったのに、オスと間違えてしまったほどの大きな構造異常であった。この構造異常はGLS1~13の元のSTAP細胞が、酸処理のストレスで出来たもので、元々の小保方氏に渡されたGOF-ESにはなかったのではないか。このES細胞、GOF-ESが同じ染色体異常を持つのはGOF-ESがSTAP幹細胞GLSから作られたからだろう。

    FES1も同じ欠失を持つが同じ日に作られたFES2に欠失はない。おそらく、本来のFES1にも欠失はなかったものと思う。FES1が同じ欠失を持つ理由については少し面倒になるので、また別の機会に書こうと思う。違う時期に作られた幹細胞①と②、④と⑤が同じ染色体異常を持つ理由もそれと関係があると思う。

    ES細胞の混入を偽装をするには、ES細胞をSTAP幹細胞と極似にしなければならない。STAP細胞は1週齢の実マウスから作るので、同じ系統のマウスを使っても、作製時期の異なる受精卵や核移植で作ったES細胞とは違いができる。遺伝子調査で培養変異以上の違いが出ればアウトである。そのため、酷似にするにはES細胞のすり替えが必要となる。小保方氏のフリーザーに129/GFP ESがこっそり置かれたとき、小保方氏のGOF-ESもまたすり替えられたのだと思う。

    受精卵でも核移植でも既に確立されているES細胞の作製では染色体異常にはならないのではないだろうか。これら混入したとされるES細胞が軒並み染色体異常を起こしているのは、STAP幹細胞から逆にES細胞が作られているというES細胞の混入偽装説を裏付けているように思う。



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    2015.08.12 Wed l STAP細胞事件 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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