ブレーキ痕と横滑り痕ではタイヤ痕の付き方に違いがある。ブレーキ痕ではタイヤの縦溝がそのまま模様として地面に付く。一方、横滑り痕では斜めに滑っていくので模様が付かない。白バイもバスも撤去されていない事故直後の写真のタイヤ痕には全く溝がない。バスが横滑りしたという事故の形態を良く表していると思われる。

    スリップ痕の種類


     ところが、バス、白バイ撤去後のスリップ痕の写真には不思議なことにブレーキ痕が写っている。もっとも、事故直後に撮られたスリップ痕は前輪の右タイヤ痕しかなく、左タイヤ痕や後輪のタイヤ痕の写真は撮られていない。しかし、右タイヤ痕だけでも事故直後にはなかったブレーキ痕がついているのだ。

     事故を起こしたバスのタイヤは次のようになっていて、その溝の形状からタイヤのブレーキ痕がつくとしたら、下のようなパターンになる。

    タイヤ痕のパターン

     ブレーキ痕が写っている写真は次のとおりであるが、右のタイヤも左のタイヤも両方にブレーキ痕が付いている。下段の写真で左右のタイヤの先に黒くなっているのが最終停止位置でのタイヤの位置である。事故直後の写真と比べてもらうと、事故直後にはなかった右タイヤの位置にブレーキ痕が現れているのが分かるだろう。参考にタイヤの溝から出来るブレーキ痕のパターンを貼り付けておいた。

    左右のタイヤ痕

     そもそも、

    ①横滑り痕のはずが途中からブレーキ痕になっている。
    ②白バイの転倒時の擦過痕からみて、バスはスピードが出てないのにブレーキ痕が付いている。

    という話でどちらもあり得ない話である。仮にブレーキ痕がついたとしても

    ③ブレーキ痕はタイヤの溝が黒くなっているが、これは逆で、溝は白でなければならない。
    ④ブレーキ痕のパターンが事故を起こしたバスのパターンとは全く違う。

     ということで、このブレーキ痕はもともとあった横滑り痕に、ブレーキ痕を書き加えたことになる。弁護側のスリップ痕は捏造されたという主張も、ある意味間違っていない。タイヤ痕を書き換えたという事実は、事故形態が「バスが安全確認を怠り、車道に進入、白バイを撥ね急ブレーキを掛け停止した」というものではなかったことを意味している。そして、警察は事故直後から、そのことを知っていたということである。



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    2015.01.12 Mon l 高知白バイ事件 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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