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     これまで記事にしてきた「PC遠隔操作事件」は、考察を変えたところもあり手直しする必要があるが、大勢には影響がないので、これ以降はしばらく、昨年12月16日に高知地裁で再審棄却となった「高知白バイ事件」について書いていこうと思う。

    「高知白バイ事件」
     「高知白バイ事件」とは2006年3月3日14時34分頃、高知県の国道56号線で県警交通機動隊の巡査長(26)が運転する白バイが道路左側のレストラン駐車場から出てきた中学校のスクールバスと衝突、巡査長が胸部大動脈破裂で死亡した事件である。バスの運転手、片岡氏は安全を確認せず道路に進入、白バイを跳ねたとされ、2006年12月6日に業務上過失致死罪で起訴されている。

    裁判の経過
     初公判は2007年1月18日、高知地裁で開かれている。そこで被告人は全面的に無罪を主張している。弁護側証人の校長はバスは止まっていたと証言、同乗していた引率の教師もバスは急ブレーキを掛けていないと証言している。弁護側は停車していたバスに白バイが衝突したもので、路面にあるスリップ痕は警察による捏造であるとして真っ向から対立する裁判となった。そのため、白バイを撥ねて急ブレーキを掛け止まったとする検察とは衝突地点にも争いがあった。

     同年6月7日、高知地裁の片多康裁判長は、校長らの証言は信用出来ないとして検察の主張に沿った禁錮1年4月の実刑を言い渡している。それを受け、弁護側が控訴した高松高裁では柴田裁判長は「バスが進行中だったことはスリップ痕などから明らか」とし、新たな証拠調べもせず即日結審、同年10月30日、「第一審で十分な審議がなされている」として控訴を棄却している。その後、2008年8月20日、上告した最高裁判所第二小法廷が「申立てには理由がない」と棄却し、片岡氏の実刑が確定した。片岡氏は10月23日、高知地検に出頭、加古川刑務所で服役し、2010年2月23日に出所している。

    再審請求
     片岡氏はその後、裁判のやり直しを求め、2010年10月8日に高知地裁に再審請求を提出している。スリップ痕の捏造については事故現場でスリップ痕そのものが捏造されたこと、現場で撮影された写真にスリップ痕の加工等が施されたことなどを訴えている。この再審請求に向けての第一回の三者協議は2011年6月7日に行われている。三者協議とは、裁判官、検察官、弁護人の三者における話合いの場である。この三者協議の中で高知地検は捏造を否定するため、証拠とした写真のネガを提出することを自ら申し出ている。高知地裁はネガの検証を画像解析の第一人者と言われる警察庁科学警察研究所顧問の三宅千葉大名誉教授に、また、スリップ痕については350件以上という嘱託鑑定の経験がある日本交通事故鑑識研究所代表の大慈彌氏に依頼している。

     写真を鑑定した三宅教授は、スリップ痕は液体などにより人為的に偽造したと疑わざるを得ないとし、またネガフィルムについても一部に黄色線の存在があり、提出されたネガフィルムは何らかの処理が施されオリジナルではない可能性があると指摘している。一方、大慈彌氏はスリップ痕は横滑り痕(タイヤが回転方向とは違う向きに滑ることによる痕跡)であると捏造を否定し、両大物の鑑定結果は対立したものとなっていた。

     2013年9月12日、再審請求に関する三者協議が30回を迎えたとき、同年4月に着任した武田裁判長は突然、審理の打切りを宣言し、弁護人、検察双方が最終意見書を提出し結審している。その後、11月に入り、弁護人に裁判所より異例の「求釈明書」が届いている。その内容は、弁護人の主張は、検察のいう衝突地点にバスが停止していたが何らかの原因により、バスの最終停止位置に動いたことを含むものかどうかというものであった。

     これについては裁判所における第3の事故形態の提示ということで、マスコミにも大きく取り上げられている。弁護側ではこの提示をスリップ痕の捏造を棚上げするものと判断、そのことの含みはないと答えたものと思われる。

    再審棄却
     2015年12月16日、武田裁判長は再審請求を棄却し、弁護側は19日、即時抗告を申し立てている。この再審棄却の理由についての詳細は不明であるが、以下のように両者の嘱託鑑定を否定する内容になっているようである。

    ・衆人のもと、警察官が物理法則等に整合するタイヤ痕の捏造は不可能。全く現実味がない。
    ・TV局の映像にスリップ痕が写っていたことからネガの偽造はありえない。
    ・「横滑り」的な条件でシュミレートした鑑定については、バスが急制動をかけてから白バイが衝突した条件であり、採用の余地がない。

     このように、「高知白バイ事件」は再び振り出しに戻ったが、再審請求により新たに分かった事実も多くある。これらを使って「高知白バイ事件」の新しい事故形態を提示しようと思う。いわゆる第4の事故形態である。




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    2015.01.04 Sun l 高知白バイ事件 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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