「小沢第五検審事件」についての告発が不起訴となり、それを不服として東京第五検察審査会に審査申立てをしていたが、審査の結果、不起訴相当になったと議決通知書が送られてきた。不起訴相当というのは検察が不起訴とした処分は妥当であったというものである。そこで今日はテーマを変え、この事件について書いていこうと思う。

     「小沢第五検審事件」とは今から4年半以上前、22年1月21日に市民団体「真実を求める会」が当時、民主党の幹事長であった小沢氏を政治資金規正法違反で告発したことに端を発している。告発は小沢氏の資金管理団体である陸山会が世田谷の土地購入に際して虚偽記載し、それに小沢氏も関わったという内容であった。いわゆる「陸山会事件」である。検察は告発を受け捜査したが嫌疑不十分として不起訴としている。それを不服とした「真実を求める会」が今度は東京第五検察審査会に審査を申立て、2回の審査で起訴相当(起訴すべき)となり、小沢氏は強制的に裁判に掛けられている。結局、無罪となったが、小沢氏の政治力は起訴されたことにより完全に殺がれてしまった。我々はこの第五検審の審査に係る行政文書を開示請求し、その中に不正を見つけたのである。そこで、小沢氏が起訴相当となったのは第五検審事務官らにより不正があったためであるとしてhanako氏と連名で第五検審事務官らを告発していた。

     最高検に告発したのは25年7月8日であり、検察が不起訴処分としたのはその年の暮れであった。この事件は検察と検審事務局の2つの組織が関わった事件で告発を検察が不起訴とするのはあらかじめ想定していた。告発したのは検察審査会にかけることが目的だったからである。検察審査会は読んで字のごとく、検察の捜査、処分の正当性を審査するもので、このため審査会は独自の調査権を持っている。この調査権を使えば、第五検審事務局の不正を明らかにできると思ったからである。そのため、審査申立書にその申立て理由を次のように書いておいた。

    (申立ての理由)
    告発は小沢一郎氏の政治資金規正法違反(陸山会事件)を審査した東京第五検察審査会(以下、第五検審)において不正があったと告発したものです。しかし、この告発は不起訴になるだろうとあらかじめ予想していました。もちろん、開示資料を解析し不正の痕跡を見つけたので告発したのですが、それでも検察は不起訴にするだろうと思っていたのです。告発したのは不起訴を不服として審査申立てをし、検察審査会でこの事件を独自に調査してほしいと思ったからです。

    ところが先日、送られてきた議決通知書の議決の理由は次の通りであった。

    (議決の理由)
    本件不起訴処分記録及び審査申立書を精査し、慎重に審査した結果、検察官がした不起訴処分の裁定を覆すに足りる事情が発見できないので、上記趣旨のとおり議決する。

    理由はこれだけで、不思議なことに、どこにも独自で調査したことが書かれていない。独自に調査したのなら「審査会で独自に調査したところ」の一文が入っているはずで、調査しなかったのなら、何故調査しなかったのかその理由が書かれているはずである。しかも、検察の不起訴処分記録及び審査申立書を精査した結果だと書いている。審査申立書と議決通知書の内容が全くかみ合わないのだ。我々は事務局により審査申立書が差し替えられたことを直感した。

    審査を申立てたのは26年2月7日であり、当時、第五検審事務局には本事件の被疑者、K事務官が在籍していた。被疑者が在籍している第五検審にどうして審査申立てをしたか不思議に思われるだろう。しかし、これには明確な理由があった。検察審査会は調査権を持っているが、実地調査権までは付与されていない。東京検察審査会は第1から第6まで6つの審査会があるが、これらはそれぞれの審査会長を長とする独立した機関であり、別の審査会に申し立てると各種書類の原本が見れなくなるのだ。第五検審には被疑者が在籍しているので、写しでは改ざんされる恐れがあり、原本を確認する必要があったから第五検審に審査を申立てたのである。今年の4月にK事務官と事務局長、両名が異動し、第五検審事務局は一新されている。引き継ぎに乗じて「審査申立書」がすり替えられたことが容易に想像できる。

    そこでさっそく、第五検審事務局に電話をし、理由を説明して審査会で使った審査申立書を送ってほしいと頼んだのだが、事務局長はこの件については既に審査が終わっているので、審査申立書は送れないというのである。審査申立書は我々が提出したものであるにも関わらずである。この第五検審事務局の行為は不正の隠蔽工作以外の何ものでもない。

    審査申立書すり替え


     
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    2014.09.20 Sat l 東京第五検察審査会 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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