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    STAP幹細胞FLSはメスの市販129X1マウスとオスの岡部B6マウス(Acr/CAG-GFP)から作られている。しかし、若山氏が実験に使おうとしていたのはメスの若山129マウス(CAG-GFP)とオスの若山B6マウス(CAG-GFP)である。このため、オスメス両方が違っているのである。

    当時、岡部B6マウスは若山研で最小コロニーで飼育されていた。このため、増え過ぎたマウスは安楽死させていたことになる。FLSのオスマウスが岡部B6マウスだったのは、実験で使おうとした若山B6マウスを安楽死させ、安楽死させるはずの岡部B6マウスを使ったからである。

    メスの129X1であるが、このマウスは当時、若山研にはなかったと思われる。元々、129X1マウスは若山129マウスを使う予定で実験には必要なかったからである。

    しかし、「混入偽装」には大田氏のES細胞FES1のメスと同じ129X1マウスが必要であった。そこで、犯人はその129X1マウスをクローンで作ったと思われる。

    この129X1クローンマウスの作成には核移植ES細胞が使われているだろう。若山研で確立されたこの方法は2008年11月4日に下記のように報道発表されている。死細胞の核を移植してクローンを作ろうとしてもうまくいかないが、一旦、核移植ES細胞を作り、できた核移植ES細胞の核を移植すればクローンが出来るという内容である。

    今回、理研CDBの若山清香研究員(ゲノム・リプログラミング研究チーム、若山照彦チームリーダー)らは、16年間凍結保存していたマウスの体細胞を核ドナーに用い、クローンマウスを作成することに初めて成功した。長期保存されていた死細胞の核にも発生に必要な遺伝情報が維持されていることが示された。また、これまで核ドナーに適さないと考えられてきた脳細胞が、凍結保存の場合は最適であることもわかった。この成果は、米科学誌PNASに11月3日付でオンライン先行発表された。

    クローンマウス

    STAP細胞実験が本格化したとき、若山研では別の実験が同時進行していた。2013年3月8日に理研から「1匹のマウスから500匹以上のクローン作出に成功」として報道発表された下記の実験である。そのときの若山研にはクローンマウスを作る環境が整っていたのである。

    理化学研究所(野依良治理事長)は、クローンマウスからクローンマウスを作り出す連続核移植を25世代繰り返し、1匹のドナーマウスから581匹のクローンマウスを作り出すことに成功しました。これは、理研発生・再生科学総合研究センター(竹市雅俊センター長)ゲノム・リプログラミング研究チームの若山照彦チームリーダー(現 山梨大学生命環境学部教授)、若山清香研究員、東京医科歯科大難治疾患研究所の幸田尚准教授、石野史敏教授らの共同研究グループによる成果です。

    この実験のホストの卵子にはDBF1マウスが使われている。DBF1はメスのB6とオスのDBA/2を掛け合わせたものである。この卵子の核を抜いて、移管書の中に記載されている核移植ES細胞129/Sv(129X1のメスだろう)の核を移植すれば129X1のクローンマウスが作れるのである。

    この実験で使われた卵子のミトコンドリアDNAは母親がB6であるからB6である。これからクローンを作れば129X1のメスが生まれても、そのミトコンドリアはホストのままのB6である。母親の129のミトコンドリアがB6なのでFLSのミトコンドリアもB6になったのである。FLSで母親が129だったにも関わらずミトコンドリアがB6だった理由は、129X1がクローンマウスだったことで説明がつくのである。

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    2017.03.15 Wed l STAP細胞事件 l コメント (11) トラックバック (0) l top

    コメント

    No title
    この実験は再クローニングを続けていくとどうなるかを測定しているもので、STAP細胞とは無関係です。
    2017.03.25 Sat l wamoga. URL l 編集
    No title
    この記事の論文は、セカンドオーサーに小保方さんの名前もありますね。
    小保方さんの研究も取り入れられていると考えられますか。
    2017.03.25 Sat l 匿名. URL l 編集
    No title
    Ts.Marker さんの昨日のブログの疑問点。
    ④番。
    Extended Data Fig.7について。
    キメラマウスは64匹生まれています。
    然し2012年4月の仮特許出願、Table. 1には65匹と有ります。
    Cluster 64 : Single 1となっていました。
    2017.03.20 Mon l LL. URL l 編集
    Re: No title
    >おっしゃるのは桂報告の表のマウス系統分析が嘘だと言う意味ですね。逆に太田さんのラベルがいい加減という意味ではなく。

    はい、そういう意味です。
    2017.03.18 Sat l wamoga. URL l 編集
    No title
    いつも私の質問に丁寧にお答え下さり、有難うございます。
    キメラマウスの疑問の中に胎盤が大きいということが有り、核移植を疑われていました。
    Li 氏の細胞を置いたのもそのせいではないかと考えたこともありましたので。

    2017.03.18 Sat l LL. URL l 編集
    No title
    確認です。
    <B6129だというのはかなり怪しいと思っています。 >と
    おっしゃるのは桂報告の表のマウス系統分析が嘘だと
    言う意味ですね。逆に太田さんのラベルがいい加減という意味ではなく。
    2017.03.18 Sat l 閲覧者. URL l 編集
    Re: No title
    核移植ES細胞ですが、大田論文ではメスの129+Terを日本チャールス・リバー社から購入したと書いています。買ったのはメスです。すると核移植ES細胞は129B6のはずです。ラベルは129B6F1G1と記載されていましたし。岡部B6♀×129+Ter♂の組み合わせを論文で探しましたが見つけられませんでした。B6129だというのはかなり怪しいと思っています。
    2017.03.17 Fri l wamoga. URL l 編集
    No title
    2014年6月16日版「CDBに保全されているSTAP関連細胞株に関する検証について」発生・再生科学総合研究センターセンター長竹市雅俊 では、
    STAP幹細胞FLS-3およびFLS-4は【B6129F1: CAG-GFP,♂】でした。
    2014年7月22日版で【129B6F1】へ訂正されましたが
    12月25
    「研究論文に関する調査報告書」でみつかった
    核移植ES細胞も【B6129(B6N SLC♀/129+Ter CLEA♂)】でした。
    2014年6月16日版で解析されたSTAP幹細胞FLSと12月25日調査委の核移植ES細胞が同じだったら 核移植ESと考えられるでしょうか。
    2017.03.16 Thu l LL. URL l 編集
    No title
    B6だったことは公表されていないと思います。ただ、遠藤氏はTwitterで以下のようにつぶやいていました。

    「出なかった理由はSLC 129X1のミトコンドリア・イブがB6だからでしょうね。1塩基ですが129ならはっきりと違いが分かります。おそらくJAXでのコンタミというのはB6のメスで、雑種強勢のおかげでコンタミを経たマウスがドミナントになったものと解釈しています」

    と遠藤氏はコンタミ説ですが、

    生まれてから数週間は授乳期間があるはずで、そのとき、B6の黒マウスから授乳していれば、飼育会社で分からないはずがないと思います。
    2017.03.16 Thu l wamoga. URL l 編集
    No title
    はぐれ研究職kasu @kasukawa
    ミトコンドリアも見たけど、そこから何も言えるような結果がでなかったんだよw そもそもstrain specific なミトコンドリアSNPとかほとんどないしね。

    核移植細胞ntESG1, G2は共にB6129だったとKonno et al.(2015)Extended Data lTable 1でわかる
    2017.03.16 Thu l LL. URL l 編集
    No title
    ご教授、ありがとうございます。
    FLSでミトコンドリアがB6だったことは公表されているのでしょうか?FLSは特殊な細胞だったわけですから、解決に進展しますね。
    2017.03.15 Wed l 学とみ子. URL l 編集

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