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    問題の写真は胚盤胞にES細胞、STAP細胞を注入してキメラ胚を作り、疑似妊娠させたマウスの子宮に移して胎盤の形成が完了した12.5日胚を取り出し撮影したものである。上がES細胞によるキメラ、下がSTAP細胞によるキメラで、ESキメラでは胎仔と胎盤、STAPキメラでは胎仔、胎盤、卵黄嚢、へその緒が写っている。ESキメラの胎盤は母体側が写っており、STAPキメラでは胎仔側が写っている。写真右下に白いスケールバーがあり、その長さは5.0mmで胎仔、胎盤はかなり小さい。

    胎仔と胎盤

    ES細胞、STAP細胞の元になったマウスには特定の波長の光を当てると細胞が緑色に光る遺伝子(CAG-GFP)を組み込んであった。そのため、ES細胞、STAP細胞が寄与したところが蛍光写真(写真中央)で緑色に光っている。ESキメラでは胎仔しか光らないのに、STAP細胞でキメラを作ると胎仔、胎盤ともに光るという予期せぬ特質を発見したとする写真であった。STAPキメラの胎盤があまり光っていないのは胎仔のキメラ率100%に対して胎盤は60%とキメラ率が低いのでその分、発光が少ないからである。

    キメラ胚

    まず、この写真でSTAPキメラの胎盤が光ったことについて、何らかの偽装や捏造はあるのかということだが、これは「ない」と断言できる。何故なら、キメラを作り写真を撮ったのは若山氏だからである。小保方氏のSTAP細胞は特異な性質を示すと若山氏が進んで捏造することはあり得ない。従って、STAPキメラの胎盤が光ることについては如何なる細工もないと言える。

    胎盤が光っているから、これがSTAPキメラだといえるかというと、そんな単純な話でもない。丹羽氏の2005年の論文にはレターと同じ12.5日胚のESキメラとTSキメラの蛍光写真があるが、そのESキメラの胎盤も光っている。このため、単純に胎盤が光っているからSTAPキメラとも言えないのである。

    キメラ丹羽

    丹羽論文のESキメラの胎盤で光っているのはへその緒部分とその周辺でいわゆるラビリンスと呼ばれる胎仔の血液が流れ込む箇所である。ESキメラで胎盤が光るのは胎盤に胎仔の血液が流れ込み、それが光るからだというのがあったが、レターのESキメラの蛍光写真の血管は黒く写っているので、血液が光るという説はあやしい。血液を胎盤に運ぶ血管組織自体が胎仔側の組織で、それで光っているということではないだろうか。

    一方、TSキメラでは胎仔は光らず、胎盤の周辺部が広く光っている。胎盤の左側に光らない部分があるが、それらは胎盤側の組織ではなく胎仔側の組織ということになるだろう。

    胎盤の蛍光写真をES、TS、STAPで比べてみた。明るさとコントラストを調整して見やすくしている。ESキメラもTSキメラも胎盤の一部に光らない部分があるが、STAPキメラは万遍なく光っている。これは、STAP細胞が胎仔にも胎盤にも寄与しているからということになるだろう。このため、レターのSTAPキメラ写真はSTAP細胞の存在とSTAP細胞で作ったキメラが実在したことを証明する写真であるといえる。

    各種キメラ

    キメラ写真でESキメラとSTAPキメラの胎盤の向きが違うのが引っかかっていた。この実験はESキメラとSTAPキメラの比較実験なので、本来なら同じ構図の写真を掲載する必要があった。おそらく、ESキメラの胎盤も光るため、同じ向きだとSTAPキメラとの明かな違いを示せなかったので、若山氏はESキメラの胎盤をひっくり返した方の写真を載せたんじゃないかと思う。

    というわけで、上の写真はESキメラ、下の写真はSTAPキメラでキメラマウスの写真の取り違いはなかったと思うのである。 

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    2017.01.14 Sat l STAP細胞事件 l コメント (2) トラックバック (0) l top

    コメント

    No title
    Extended Data Fig.7:
    全部で64匹キメラマウスが生まれたことになっています。
    しかし2012年4月の仮特許出願 Table.1 では、65匹。
    Cluster 64、Single 1。
    これはどういう事でしょうか?
    2017.02.01 Wed l LL. URL l 編集
    No title
    「STAP細胞論文letterのFig. 1a/bの右端のパネルは奇妙に見える。真ん中のパネルでは胎盤と胚全体を映しているのに、右端のパネルからは胚の画像が切り取られている」という意見が当初ありましたが。
    2017.02.01 Wed l LL. URL l 編集

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