なぜ、FI幹細胞にCD1のTS細胞が混在していたのかという答えがTs.Marker氏の「STAP+TS → FI-SC+TS なんてことを考えている。寺下さんの博論は当時の若山研でのことで、STAP実験に応用されてもおかしくない」である。

    寺下さんというのは寺下愉加里さんのことで、Letter論文の共著者にもなっている。

    博論には小保方氏に対する謝辞が書かれてあり、「あの日」で書かれた、「あと1年で博士の学位がとれる学生さんを一人預かっていた」とはこの寺下さんのことだろう。寺下さんは若山研が引っ越した2013年4月から1年間、小保方氏の下で研究していたことになる。

    FI幹細胞について調査委員会は、①若山氏は129B6F1マウス以外では作っていない②小保方氏は1回だけ作ったが解析には使わず保存もしなかったとしている。従って、2013年6月にGRASに持ち込んだOct4-GFPのFI幹細胞は寺下さんが作っていたと思われる。

    博論には共培養することによりクローン胚の品質改善を図ったことが書かれており、「集合法で 2 個または 3 個の胚を集合させることで正常な遺伝子発現をしている細胞数が増え、その後の発生に必要なボーダーラインを越えられていたのかもしれない」とある。

    それをFI幹細胞の作製に応用し、細胞数の少ないSTAP細胞を同様なTS細胞で補ったというのがTs.Marker氏の趣旨だろう。

    FI幹細胞はSTAP細胞をFGF4で培養して作るが、TS細胞も同様に栄養芽層(栄養膜細胞)をFGF4で培養して作る。「STAP細胞+栄養膜細胞(TS細胞)→(FGF4培養)→FI幹細胞+TS細胞」という図式である。

    その後、FI幹細胞とTS細胞をFACSを使ってOct4-GFP陽性細胞で選別すれば、Oct4-GFPを持つBOFマウスのFI幹細胞を取り出すことができる。

    FACSは蛍光抗体で染色した個々の細胞の蛍光を測定することができる機器で、解析するだけでなく特定の細胞だけを選別して取り出す(ソーティング)ことができるが、うまく選別出来ずに一部混ざったままで解析に出してしまったと思われる。

    この原因について、参考となる文言が調査委員会の報告書P24に書かれている。

    「小保方氏と関係者への聞き取り調査から、小保方氏は主にCDBに設置されていた装置(FACS Aria)を用いてFACS解析を行っていた。しかし、装置と技術に習熟する機会がないまま、実験を行っていたことを確認した。」

    操作に不慣れであったのが原因ではない可能性もあると思っているが、それはさておき、FI幹細胞の共培養の話はこれで終わったわけではない。これにはまだ続きがある。

    関連記事
    スポンサーサイト
    2016.09.17 Sat l STAP細胞事件 l コメント (0) トラックバック (0) l top

    コメント

    コメントの投稿












    トラックバック

    トラックバック URL
    http://wamoga.blog.fc2.com/tb.php/129-36746c95
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)