犯人が受精卵ES細胞、FES1をFLS3とすり替えるときには困ったことが起きる。

    同じ種類のES細胞、FES2があり、そのままではFES1とFES2が全く違うES細胞になってしまう。かといって、FES2も同じようにFLS3とすり替えると、今度は受精卵ES細胞なのに全く同じになってしまう。受精卵ES細胞は子どもが一人ひとり違うように一つ一つ違うのである。

    京大で保管されてあったES細胞にそのようなおかしな操作をすると自分が疑われてしまう。そこで犯人はFES2にFLS3を混ぜたのである。FLS3はSTAP幹細胞であるが、どちらも同じ性質を持ち培養方法も同じである。混ぜ物だとは分からないはずである。

    その混ぜ合わせの痕跡が「近縁率表」に残っている。

    近縁率表2

    FES1とntESG1の近縁率は4.29%である。ところが、FES2とntESG1の近縁率は72.04%と跳ね上がる。FES2はFES1と凍結日が同じで、2005年の論文のときに作られた同じ種類の受精卵ES細胞のはずである。このような差がでるのは、同じ種類のES細胞では考えられないことである。

    FLS3とFES2の混ぜ合わされた細胞株を培養して、全ゲノム解析をするとどのようになるだろうか。

    FLS3とFES2が8対2の混合であるとして、ゲノム解析すると全てがFLS3のゲノムパターンになることはないはずである。一部のゲノムはFES2パターンになるはずである。

    ここで、「近縁率表」で比較しているSNPsがどういうSNPsだったかというと、FES1とFES2で違うSNPsを比較していた。FES1がFLS3で、FES2がFLS3とFES2の混ぜ物であれば、違うSNPsは本来のFES2とFLS3が違っているFES2の部分だということになる。

    このFES2の部分についてFLS3であるFES1とntESG1を比較するとFES1は129X1でntESG1は129+Terであるから、一致するところは少ない。しかし、FES2とntESG1を比較するとFES2はオスメス違うが同じ129+Terであるから、一致するSNPsが多くなる。これが両者の近縁率が大きく違っている理由である。

    近縁率の差

    これは調査委員会が解析したSNPsパターンをみてもはっきりと表れている。FES2がFLS3でない部分はほぼ、ntESG1と同じパターンになっているのである。

    12番染色体比較

    FES2が129X1と解析されたのは、混合比でFLS3の方が多かったからである。129X1を示すSNPsが多く、そのため129X1と解析されたと思われる。

    そして、FES1で見られた染色体3番と8番の欠失がFES2で見られなかったのは、その欠失の部分ではFES2が検出され、欠失が消えるからである。

    これで、過不足なく妨害工作の証明は出来ているはずである。


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    2016.09.03 Sat l STAP細胞事件 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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