「STAP細胞事件」については、既に、私の中では「解決済み」という札が掛っている。細かなところに間違いはあっても、「STAP細胞は存在した。第三者によって、小保方氏がES細胞で捏造したように偽装された事件」という根幹の部分に間違いはないはずだ。後はブログで書き漏らした、

    ①消えた「光る胎盤」
    ②テラトーマの分析でアクロシン入り組織とホストマウスの組織が検出された理由
    ③FLSが出来るマウスが当時の若山研に存在していたこと
    ④STAP幹細胞はES細胞に置き換わること

    の4つのテーマを書いて、終わりにしようと思っていた。

    今回、思いがけず、小保方氏の告白本「あの日」が出版され、新たな事実が明らかになった。それをこの「混入偽装」の観点から、改めて精査してみた。仮説が正しいと、後から明らかになる事実は仮説に寄り添うように出てくる。逆に、間違っているとあざ笑うかのようにそっぽを向いて出てくる。これで、自分の仮説があっているかどうかが分かる。告白本「あの日」に書かれた事実は、まさに「混入偽装」説に寄り添う形で出ている。

    本の中で、小保方氏は若山氏に対して疑惑を向けているが、これは無理もないことである。STAP細胞が調査委員会でES細胞の混入によると結論付けられたが、自分はそんなことはしていない。引き算すれば若山氏が捏造しているという結論にしかならない。しかし、それは前提が間違っているから、間違った結論になっているだけである。STAP細胞はあり、STAP幹細胞、FI幹細胞、キメラ、テラトーマもあったが正しい。その証拠が「あの日」のあちこちに書かれている。ここでスフェアというのはSTAP細胞のことである。

    「実際に独立して再現実験に成功した当時の学生さんは、幹細胞株化された細胞からクローンマウスを作製するという若山先生に割り振られた研究テーマをもとに私とは別の論文の執筆を開始していた。」

    「また、若山先生はご自分で予想されていた通りに、TS細胞用の培地でスフェア細胞を培養するとTS細胞様に増殖することを見出され、後に「FI幹細胞」と名付けられる幹細胞株を樹立した。6月頃には若山先生がFI幹細胞からキメラマウス作製実験を行ったところ、FI幹細胞は胎児も胎盤も形成したと報告を受けていた。」

    「2012年8月になると、若山先生は幹細胞株化の特許申請の手続きを開始された。若山先生はのちに『STAP幹細胞』と名前がつけられる、増殖性の低いスフェアから増殖するように変化させた幹細胞株化の仕事は若山研の研究成果でありアメリカの研究室にはなんら権利はないと主張していた。実際に、若山先生は、若山先生自身に51%、私に39%、バカンティ先生と小島先生に5%ずつの特許配分を理研の特許部門に提案した。」

    「当時の理研の特許部門の担当者に若山先生から送られたメールの中には、『若山研のラボのメンバーはスフェアの作製も細胞株化もまあまあできる』『いつでも再現できる』『ips細胞よりすごいものを作った』などと記されていた。」


    この本には残念ながら、留学生が作製したES細胞の箱が小保方氏のフリーザーにあった経緯については書かれていない。おそらく小保方氏は疑惑を晴らすために、その経緯も書いていたはずだ。しかし、石川氏の告発により、現在、捜査中の案件なので編集の段階で削られてしまったのではないだろうか。

    とにかく、若山氏は犯人ではない。揺り戻しで、若山氏に疑惑が向かうのは間違っている。疑惑を向けるべきは「STAP細胞はES細胞の混入である」とした調査委員会の結論の方である。

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    2016.01.31 Sun l STAP細胞事件 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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