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    事件の解明には、多くのピースから事件の核となるピースを正しく選ぶ必要がある。それを間違えると真相にはたどり着けない。桂調査委員会は「酷似のES細胞がある」をピースの核にして間違えたのである。しかし、核になるピースを選ぶのは意外とやさしい。どうしてそのようなピースがあるのか考え込んでしまうようなピースが核になる。従って、探し出すより、そこからその理由(完成図)を考える方が難しい。完成図が出来たら全てのピースが埋まるかどうかを試していく。

    「STAP細胞事件」の場合はなんといっても、⑥のSTAP幹細胞FLSと酷似のES細胞「129/GFP ES」が小保方氏所有のボックスにあったというピースである。

    「129/GFP ES」は小保方氏の着任1年前に若山研から引き上げられ、当時の若山研にはなかったはずのES細胞である。それが何故か小保方氏所有のボックスから見つかっている。そして、それはSTAP幹細胞FLSと酷似のアクロシンGFPが入った非常に特殊なES細胞であり、調査委員会の調査では若山研のスタッフをはじめ、みんなが知らないと言ったES細胞であった。

    そこから描ける絵は「混入偽装」である。小保方氏がES細胞を使ってSTAP細胞を捏造したと言いたいために、小保方氏のボックスに置いたと考えられる。犯人は小保方氏のすぐそばにいて、STAP幹細胞を自分の目でみているはずである。だからES細胞による「混入偽装」を思いついたのである。

    これを前提にすれば、STAP細胞は実在していたことになる。論文とは違うSTAP関連細胞株やキメラは別のマウスから実際に作られていたことになる。すると、①若山、笹井、丹羽氏のSTAP細胞はあるとする発言や②ライブセルイメージング⑤若山氏が51%の特許の持ち分を主張したピースを埋めることができる。そして混入(すり替え)ピースが見つからない理由も明らかだ。

    ここで、⑥STAP関連細胞株と酷似のES細胞があるという桂調査委員会の調査結果はSTAP細胞が実在してもなんの矛盾もない。何故なら、調査委員会が混入した(すり替えられた)というES細胞が実はSTAP細胞そのものだったというだけだからである。

    また、このことは酷似のES細胞が犯人によって作られたことを意味している。酷似のES細胞とはSTAP幹細胞そのものである。出来たSTAP幹細胞にESというラベルを貼っただけである。見た目全く同じで、培養方法が同じときたら区別が付かない。これにより⑥STAP関連細胞株と酷似のES細胞があるという調査結果のピースも「混入偽装」の絵に埋め込むことができる。これで残りは③、④、⑦、⑧、⑨である。

    「混入偽装」であれば④の留学生が作った大量のES細胞が小保方研から見つかったことも容易に説明できる。これは小保方氏がES細胞を盗んでいたと世間に思わせるためである。

    また、③のオホホポエムも小保方氏に疑いを向ける仕掛けであることが分かる。④を暴露したのもオホホポエムであった。

    ⑨については、石川氏が自分の意志で告発したものだが、小保方氏がES細胞「129/GFP ES」を盗んでSTAP細胞をねつ造したとする内容は、まさに犯人が目論んだ「混入偽装」そのものであった。これは犯人にとって願ってもないことだったが、また、大きな誤算もあった。石川氏が告発の内容と経緯を週刊誌等で明らかにしたので、若山研スタッフの積極的な関与が明らかになったからである。犯人はさぞ慌てたことだろうと思う。

    最後に残った⑦と⑧であるが、3月に入って若山氏の態度が一変したのは、現存するSTAP幹細胞が違うマウスから作られていることが分かったからである。若山氏はSTAP細胞を何度も見ており、自分でも一から作っているので、その瞬間、マウスのコンタミだと思ったはずである。

    世間では、既に小保方バッシングが始まっていたから、今度はマウスのコンタミで、それが自分に向かうのを恐れ、論文撤回のため、STAP細胞の存在を否定しなければならなかったのである。若山氏が再現実験に参加しなかったのは、キメラを作るとマウスのコンタミが明らかになるので、キメラは作れない。再現実験に参加する意味がなかったからである。

    当初、あれだけマスコミに情報発信していた若山氏が現在、沈黙を続けているのは「混入偽装」とその犯人の存在に気付いたからだと思う。おそらく、論文撤回を言い出したころにはまだ、気づいてなかっただろう。若山氏が気づいたのはSTAP幹細胞FLSが若山研の岡部マウスから作られていると分かった後だろうと思う。

    以上、主だった9つのピースは全て「混入偽装」という絵の中に埋め込むことが出来る。

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    2017.01.30 Mon l STAP細胞事件 l コメント (4) トラックバック (0) l top
    事件の解明はジグソーパズルに似ている。状況証拠(ピース)を積み上げ事件の真相(絵)に迫っていく。ただ、どんな絵になるか分からないから、核になるピースを見つけあらかじめ完成図を予想しなければならない。ピースを積み上げ、予想した絵になれば事件は解明されたことになる。そのとき、ピースは足りなくてもいけないし、余ってもいけない。ピースは事件の断片だからである。

    「STAP細胞事件」の主なピースはこんなところだろうか。このピースが全て埋まった絵が出来て、はじめて事件が解明されたことになる。

    ①若山、笹井、丹羽氏のSTAP細胞はあるとする発言(リンク
    ②リンパ球を酸処理した後、STAP細胞が出来ていく様子が撮影された動画(ライブセルイメージング)
    ③理研の内部情報をSTAP論文発表直後から2チャンネルにポエムの形で暴露している書込みの存在(オホホポエム)(リンク
    ④小保方研から留学生が作成した大量のES細胞が見つかったこと
    ⑤STAP細胞関連特許で若山氏が51%の持ち分を主張していたこと
    ⑥STAP関連細胞株と酷似のES細胞があるという桂調査委員会の調査結果
    ⑦2014年3月を境に若山氏がSTAP細胞の存在に疑問を表明し始めたこと
    ⑧再現実験への若山氏の不参加とその後の沈黙
    ⑨石川氏が小保方氏をES細胞を盗んでSTAP細胞を捏造したと告発し、それを受理した検察が事件の発生自体が疑わしい事案だったと不起訴にしたこと(リンク

    桂調査委員会が組み立てたのは「STAP細胞はES細胞由来」という絵だった。しかし、これには一番大事なピースが欠落している。「誰が、どのように」というピースがない。それに①若山、笹井、丹羽氏の発言、②ライフセルイメージングのピースが余っている。

    「ハドソン川の奇跡」という映画ある。ニューヨークのガーディア空港から飛び立ったエアバスA320が離陸直後に鳥の群れと衝突、両エンジンを失ったが機長の機転によりハドソン川に着水し、155人が奇跡的に助かったという208秒間の実話を基にした映画である。

    事故調査委員会はコンピュータシミュレーションにより、エアバスA320は安全に引き返せたし、もしくはその先のテータブロ空港へも着陸出来たとし、機長の誤った判断で乗客を危険に晒したとの見解に達する。公聴会では2組のパイロットによる操縦シミュレーションを行い、どちらの空港へも無事、着陸出来ることを明らかにした。

    しかし、それを見た機長は調査委員会に「真剣な対応を望みます」といい、「人的要因が考慮されていない」と反論する。つまり、それらは鳥との衝突後、すぐに引き返すか、その先の空港に向かっていた。そこには人間の状況把握と判断のための時間が入っていないと主張したのだ。

    そこで、衝突後、35秒間の考慮の時間を与え操縦シミュレーションを再開すると、どちらの空港へも着陸出来ず機長の判断の正しさが証明されたのである。もし、事故で機長が死亡し、公聴会に出席することが出来なかったら、この事故は機長の判断ミスという結論になったはずである。

    一方、桂調査委員会もこの事故調査委員会と同じミスを犯している。人的要因を考慮していないというミスである。「STAP関連細胞と酷似のES細胞がある」ことが分かったとしても、それがすぐに「STAP細胞はES細胞由来」にはならないのである。そこには必ず人が介在するので、「誰が、どのように」ということが明らかにされていなければならない。これを示す証拠がないなら、「STAP細胞はES細胞由来」と結論してはならなかったのである。

    「STAP細胞事件」でもし、公聴会のような手続きがあれば、小保方氏は「マウスのコンタミの可能性」について言及し、「真剣な対応を望みます」と言えたはずである。調査委員会は「STAP関連細胞と酷似のES細胞がある」ことを見つけただけで、十分な裏付け調査もせず、「STAP細胞はES細胞由来」という間違った判断を世間に公表してしまったのだ。

    「STAP細胞はES細胞由来」では全てのピースを埋めることは出来ない。それが出来るのは「混入偽装」しかないのである。

    2017.01.28 Sat l STAP細胞事件 l コメント (16) トラックバック (0) l top
    犯行の三要素というのがある。①動機、②手段、③機会の三つである。この三要素は必須で、その条件がひとつでも欠けると人は犯罪を行わない。そのため、犯罪捜査では捜査対象者の三要素を調べる。殺人事件であれば、①動機はあるか?②凶器を持っていたか?③アリバイはあるか?といったことだ。

    調査委員会は「STAP細胞はES細胞由来」と結論付けたが、実際に調査して明らかになったのは、保存されていたSTAP関連細胞株と酷似のES細胞があったというだけである。酷似のES細胞からSTAP細胞が作られたという証拠はどこにもない。

    ES細胞が勝手にSTAP細胞になることはないので、誰かがそうしたことになるが、誰が、いつ、どこで、どのようにして作ったのか調査委員会は明らかに出来ていない。これは結論が間違っているからなのだが、その結論が間違っていることを犯行の三要素を使って証明することができる。

    (証明開始)

    「STAP細胞をES細胞で捏造した」という犯罪があったと仮定する。

    まず、小保方氏であるが①動機はあり、③機会はあるが、②手段がない。渡されたマウスと同じ組み合わせになるES細胞を手に入れ、ES細胞と気づかれないよう若山氏に渡す手段を小保方氏は持ち合わせていない。よって、小保方氏はシロである。

    次に若山氏であるが、②手段と③機会はあるが、①動機がない。STAP細胞は小保方氏のものだ。若山氏がES細胞で捏造する動機はなく、若山氏もシロである。

    では、その他の者はというと、①動機と③機会ともにない。

    結局、世の中にこの犯行をなし得る者はいない。しかし、現実に「STAP細胞事件」は起きている。従って、先に立てた仮定は間違っていることになる。

    (証明終了)

    「STAP細胞事件」は調査委員会がいうような事件ではない、裏に全く別の犯罪が隠れていて、我々は真犯人によってそう信じ込まされているに過ぎない。



    2017.01.17 Tue l STAP細胞事件 l コメント (3) トラックバック (0) l top
    さて、「キメラマウスの写真の取り違い」について桂調査委員会の調査結果と評価は以下のものだった。

    (調査結果)
    Letter Fig.1a が同 Fig.1b と同様に STAP 細胞由来のキメラである点は、蛍光顕微鏡付属のハードディスクに残存する写真(2012 年 7 月 17 日撮影)と若山氏のメモにより確認した。
    (評価)
    誤りであることは確実である。STAP 細胞の胎盤への寄与は Letter の論点として重要であり、研究の価値を高めるために強引に胎盤と断定した可能性があるが、悪意であったと認定することはできず、調査により得られた証拠に基づき認定する限り、研究不正とは認められない。


    調査委員会が言っているのは「1aのESキメラが1bのSTAPキメラの写真と同じ日に撮られているので、どちらもSTAP細胞由来で納得」ということだろう。しかし、ESキメラとSTAPキメラの対照実験なら、2つのキメラが同時に作られるだろうことは容易に想像できる。

    キメラを作るには細胞を注入する胚を提供するマウスと注入して出来たキメラ胚を育てる仮親マウスを用意しなければならない。しかも、注入と仮親への移植にはタイミングがあり、それぞれのマウスの状態を厳密に調整しなければならない。また、STAP細胞はES細胞と違って保存が出来ない。結局、STAP細胞を作るマウスとドナーマウスと仮親マウスの三種類のマウスの状態を調整する必要がある。一方、ES細胞は保存できるのでESキメラをつくるなら、STAPキメラ作成用のドナーマウスと仮親マウスを余分に作っておき、STAP細胞の注入と同じタイミングでそれにES細胞を注入すればよい。従って、ESキメラとSTAPキメラは同じ日に出来てくるのだ。

    2012年7月17日にSTAPキメラの写真が撮られたとすればSTAPキメラのためにマウスを交配したのは6月のはじめである。若山研が山梨大に細胞を移した移管書にはコントロールES細胞として5月25日に作成した129B6F1GFP-1というES細胞が載っている。レターのFig.1の写真のESキメラはこのES細胞で作られ、一週間後、その同じ種類のマウスを掛け合わせて出来たSTAP細胞からSTAPキメラが出来ているはずである。

    実験の流れ

    以上のように同じ日にとられた写真だから、どちらもSTAP細胞由来であるということにはならないし、また、いつ書かれたか分からないメモも同じSTAP細胞由来である根拠にはならないだろう。結局、調査委員会は何の根拠もなく「誤りであることは確実である」と言っているに過ぎない。

    そして、「研究の価値を高めるために強引に胎盤と断定した可能性がある・・・」と書いているが、あの薄く光る胎盤様のものが胎盤でないなら一体、何なのか教えてほしいものである。結局、「悪意であったと認定することはできず、・・・研究不正とは認められない。」としたが、悪意の認定以前に「強引に胎盤と認定した何か」が何ものでもなく「胎盤」そのものだから、そもそも研究不正と認定しようがないのである。

    調査委員会の評価は支離滅裂である。それもこれも、「STAP細胞はES細胞由来である」という間違った結論を引きずっているからである。冒頭の「誤りであることは確実である。」というのは、調査委員会が説明できない不安を払拭するための自分自身に言い聞かせている言葉なのだろう。

    キメラマウスの写真に取り違いはない。若山氏には嘘をついてまでSTAP論文を撤回させたかった深い事情があったのだ。

    2017.01.15 Sun l STAP細胞事件 l コメント (1) トラックバック (0) l top
    問題の写真は胚盤胞にES細胞、STAP細胞を注入してキメラ胚を作り、疑似妊娠させたマウスの子宮に移して胎盤の形成が完了した12.5日胚を取り出し撮影したものである。上がES細胞によるキメラ、下がSTAP細胞によるキメラで、ESキメラでは胎仔と胎盤、STAPキメラでは胎仔、胎盤、卵黄嚢、へその緒が写っている。ESキメラの胎盤は母体側が写っており、STAPキメラでは胎仔側が写っている。写真右下に白いスケールバーがあり、その長さは5.0mmで胎仔、胎盤はかなり小さい。

    胎仔と胎盤

    ES細胞、STAP細胞の元になったマウスには特定の波長の光を当てると細胞が緑色に光る遺伝子(CAG-GFP)を組み込んであった。そのため、ES細胞、STAP細胞が寄与したところが蛍光写真(写真中央)で緑色に光っている。ESキメラでは胎仔しか光らないのに、STAP細胞でキメラを作ると胎仔、胎盤ともに光るという予期せぬ特質を発見したとする写真であった。STAPキメラの胎盤があまり光っていないのは胎仔のキメラ率100%に対して胎盤は60%とキメラ率が低いのでその分、発光が少ないからである。

    キメラ胚

    まず、この写真でSTAPキメラの胎盤が光ったことについて、何らかの偽装や捏造はあるのかということだが、これは「ない」と断言できる。何故なら、キメラを作り写真を撮ったのは若山氏だからである。小保方氏のSTAP細胞は特異な性質を示すと若山氏が進んで捏造することはあり得ない。従って、STAPキメラの胎盤が光ることについては如何なる細工もないと言える。

    胎盤が光っているから、これがSTAPキメラだといえるかというと、そんな単純な話でもない。丹羽氏の2005年の論文にはレターと同じ12.5日胚のESキメラとTSキメラの蛍光写真があるが、そのESキメラの胎盤も光っている。このため、単純に胎盤が光っているからSTAPキメラとも言えないのである。

    キメラ丹羽

    丹羽論文のESキメラの胎盤で光っているのはへその緒部分とその周辺でいわゆるラビリンスと呼ばれる胎仔の血液が流れ込む箇所である。ESキメラで胎盤が光るのは胎盤に胎仔の血液が流れ込み、それが光るからだというのがあったが、レターのESキメラの蛍光写真の血管は黒く写っているので、血液が光るという説はあやしい。血液を胎盤に運ぶ血管組織自体が胎仔側の組織で、それで光っているということではないだろうか。

    一方、TSキメラでは胎仔は光らず、胎盤の周辺部が広く光っている。胎盤の左側に光らない部分があるが、それらは胎盤側の組織ではなく胎仔側の組織ということになるだろう。

    胎盤の蛍光写真をES、TS、STAPで比べてみた。明るさとコントラストを調整して見やすくしている。ESキメラもTSキメラも胎盤の一部に光らない部分があるが、STAPキメラは万遍なく光っている。これは、STAP細胞が胎仔にも胎盤にも寄与しているからということになるだろう。このため、レターのSTAPキメラ写真はSTAP細胞の存在とSTAP細胞で作ったキメラが実在したことを証明する写真であるといえる。

    各種キメラ

    キメラ写真でESキメラとSTAPキメラの胎盤の向きが違うのが引っかかっていた。この実験はESキメラとSTAPキメラの比較実験なので、本来なら同じ構図の写真を掲載する必要があった。おそらく、ESキメラの胎盤も光るため、同じ向きだとSTAPキメラとの明かな違いを示せなかったので、若山氏はESキメラの胎盤をひっくり返した方の写真を載せたんじゃないかと思う。

    というわけで、上の写真はESキメラ、下の写真はSTAPキメラでキメラマウスの写真の取り違いはなかったと思うのである。 

    2017.01.14 Sat l STAP細胞事件 l コメント (2) トラックバック (0) l top
    STAP論文の撤回を言い出したのは若山氏である。論文のテラトーマの写真に博士論文の画像が使われていることが分かり、2014年3月10日のNHKの取材に論文を撤回したほうがいいと発言している。しかし、この画像については著者全員が署名し、既にネイチャーに修正依頼済みであった。共著者は若山氏の突然の発言にその真意を測りかねたことだろう。

    その後、3月25日になり、若山氏保存のSTAP幹細胞から、小保方氏に渡したマウスの系統とは別の系統のマウスの遺伝子が検出されたとの報道がなされた。このような状況になり笹井氏らは論文撤回もやむなしという立場になっていったと思われる。4月16日の記者会見で笹井氏は「組み上げ細工のいくつかの部品にヒビが入ってしまった。そうしたときにやはり、私の今の考えとしてはいったん有望ではあるが仮説として戻して検証しなおす必要がある。」と語っている。

    STAP論文にはアーティクルとレターがある。アーティクルはSTAP細胞について書かれ、レターはSTAP細胞を増殖するように変化させたSTAP幹細胞、FI幹細胞について書かれていた。筆頭著者はどちらも小保方氏であるが、論文の決定権をもつシニアオーサーはアーティクルでは大和氏(東京女子医科大)とバカンティ氏、レターはバカンティ氏と若山氏であった。レターについては、若山氏の意向で撤回することで話はまとまったが、アーティクルの撤回については小保方氏、バカンティ氏は反対していた。それが、止む無く撤回に至ったのは、若山氏がレターに「キメラマウスの写真の取り違い」があると言い出したからである。この経緯が「あの日」に次のように書かれている。

    「キメラマウスの写真の取り違いについては、実際に実験を行い写真を撮った若山先生が気づかなかったミスを、「小保方が図表を作成した」という部分をさり気なく強調した内容で資料が作られ、ネイチャーに報告するとも言ってきた。」若山先生はずっと前からこの写真が載った論文の草稿を見ていたはずなのに、実験して写真を撮った若山先生が気づかなかったものを、どうして私に気がつけるものかと絶望したが、自分の責任も強く感じ情けなさで胸がいっぱいになった。結局、このキメラマウスの通報が決定打となり、ネイチャー編集部からアーティクルのほうも撤回することを勧める内容のメールが届いた。バカンティ先生からは「もうこの混乱から抜け出し、前に進もう」とのメールが届いた。

    ネイチャーに送られた撤回理由書にはこの「キメラマウスの写真の取り違い」が次のように書かれている。

    (1) Letter の Figure 1a と b は、図の説明にあるように、ES 細胞と STAP細胞由来のキメラ胚の比較ではなく、共に STAP 細胞由来の胚を掲載していた。

    この取り違いがあるとされた写真は以下である。

    キメラ胚

    桂調査委員会はこれについて調査し、その調査結果と評価を次のように書いている。

    (調査結果)
    Letter Fig.1a が同 Fig.1b と同様に STAP 細胞由来のキメラである点は、蛍光顕微鏡付属のハードディスクに残存する写真(2012 年 7 月 17 日撮影)と若山氏のメモにより確認した。
    (評価)
    誤りであることは確実である。STAP 細胞の胎盤への寄与は Letter の論点として重要であり、研究の価値を高めるために強引に胎盤と断定した可能性があるが、悪意であったと認定することはできず、調査により得られた証拠に基づき認定する限り、研究不正とは認められない。


    もともとネットではこの2つの胎児の頭部血管の形状が酷似していることから同一個体の疑義が出ていた。キメラの実験をし写真を撮った本人が間違えたと言ったので、その真偽を確かめる者もなかったが、この2つの写真を同じSTAP細胞由来で説明することはできないと思う。

    私はこの写真に取り違いはなく、「取り違い」は論文撤回をしたいがための若山氏の方便だったと思っている。



    2017.01.11 Wed l STAP細胞事件 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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