「小保方氏が若山夫人のES細胞129/GFP ESを盗んでSTAP細胞を捏造した」と石川氏が告発したのは何故だろう。告発状の提出は2015年1月26日で、このとき、既に桂調査委員会の報告は終わっている。石川氏は調査報告書を読み、129/GFP ESは作者不詳のES細胞であることを知っていたはずだ。

    小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会」には2015年3月1日の石川氏のFacebookが紹介され、そこには次のように書かれている。

    ①2015年1月18日に山梨大を訪問した。
    ②甲府駅で若山氏が出迎えてくれたが、若山氏とは初対面だった。
    ③若山氏は精神的に酷くまいっているようで、彼とは5分くらいしか話せなかった。
    ④代わりに若山研のスタッフから詳細な説明を受け、膨大な証拠を手に入れた。
    ⑤自宅に戻ってすぐ、告発状の文章を改訂し、司法書士と相談しながら最終版を仕上げた。

    告発状には若山夫人のES細胞が盗まれたと書いているから、この話を持ち出したのは若山夫人本人であろう。しかし、夫人は石川氏に129/GFP ESを自分が作ったとは言っていないはずである。それでも、石川氏を納得させ、告発に踏み切らせたとすれば、

    ①129/GFP ESに心当たりはなかった。
    ②調査委員会の報告書により、129/GFP ESがFES1と酷似であることを知った。
    ③FES1には心当たりがあった。同じ「X」というES細胞を持っていた。
    ④129/GFP ESがアクロシン入りの特殊なES細胞なら、それは「X」だろうと思う。
    ⑤小保方氏が盗んで、ラベルを129/GFP ESに書き換えたのかもしれない。
    ⑥2014年8月25日のSTAP関連細胞以外のMTA(移管書)を作成したときには気が付かなかったが、改めて確認し、「X」を紛失していることに気付いた。

    おそらく、このような言い回しだったのではないだろうか。

    若山研スタッフは石川氏と面談した際、リ・チョン氏のES細胞の盗難について、それは要らない細胞で処分予定のものだったと本当の事を言うべきであった。現に、捜査当局に若山研がそう答えたから、神戸地検が「事件の発生自体が疑わしい」と結論したはずである。石川氏にその事実を告げず、さらに若山夫人のES細胞が盗まれた話まで持ち出している(これも地検に否定されたが)。若山研スタッフは嘘をついてまで、石川氏に告発させようとしたのである。

    「小保方~地獄の底はまだまだ深いぜwww 」。これは、2014年6月18日に投稿されたオホホポエムの最後の一行であるが、この若山研スタッフの行為は、このような感覚に近い。仮に、小保方氏のおかげで研究不正の片棒を担がされてしまった恨みだとしても、実質的な被害を免れた若山研で、とてもここまではいかないはずである。

    私はこの「STAP細胞事件」は、STAP細胞を発見した小保方氏に捏造の罪を着せるため、数々の偽装工作を行った事件だと思っている。それには、小保方氏に敵意をもつ第三者が必要であるが、図らずもこの告発騒ぎで、そのことは証明されたと思っている。

    告発は虚偽の情報によってなされたものである。それが分かった以上、虚偽の内容とはどのようなものであったのかを石川氏は明らかにする義務があると思う。

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    2016.06.14 Tue l STAP細胞事件 l コメント (15) トラックバック (0) l top
    石川氏の告発にあった若山夫人が作成したES細胞で、STAP細胞の捏造に使われたとされたES細胞は一体、何だろうか。

    桂調査委員会の報告書でSTAP細胞に混入したとされたのは次の3つである。
    ①GOF-ES
    ②FES1(129/GFP ES)
    ③129B6F1ES1

    小保方晴子さんへの不正な報道を追及する会」には小保方氏の冷凍庫にあった試料リストが公開されているが、「BOX-2」は「Obokata RNA」と書かれているものである。見やすいように、抜き出してまとめたのが下の表である。小保方氏の保全試料リストが作成されたのは2014年5月14日である。桂調査委員会の設置は9月3日で、それよりかなり早い時期だ。

    BOX-2.png 

    ここで、小保方氏の「BOX-2」に入っているのは、
    ①129/GFP ES  2本
    ②GOF-ES 1本(試料リストではGOF ESと記載されている)
    である。

    この②はOct4-GFPをもつ核移植ES細胞で2011年5月26日から10月31日に作製されたものである。桂調査委員会の報告書には「小保方氏から、当該メンバー(CDB若山研メンバー)に対し、STAP細胞の研究でコントロールとして使用したい、との依頼があり、培養皿ごと小保方氏に手渡された」と書かれている。この当該メンバーとは同時期に核移植ES細胞を作っていたリ・チョン氏と思われる。従って、小保方氏が、わざわざ、リ・チョン氏のES細胞を盗む必要はなかったのである。

    おもしろいことに「BOX-2」に129B6F1ES1はない。この129B6F1ES1はSTAP幹細胞AC129-1,2やFLS-T1,T2に混入したES細胞であるとされていた。小保方氏はそのES細胞を持っていなかったのである。このため、129B6F1ES1は若山研に保管されていたことになる。

    129B6F1ES1の代わりに129B6F1ES6(試料リストでは129B6F1GFP ES-6と記載されている)が1本ある。若山氏は2012年5月にES細胞、129B6F1ES1~6を作製し、小保方氏にコントロール用として渡している。そのため、若山氏が渡したES細胞が129B6F1ES6だったということになる。もし、小保方氏がES細胞を混入させていれば、AC129-1,2やFLS-T1、T2は129B6F1ES6と酷似になっていたはずである。

    このため、若山夫人が作製したES細胞とは必然的に①129/GFP ESだったことになる。細胞株も2本と一致している。しかし、この129/GFP ESは桂調査委員会の調査では作者不詳、作成日不明のES細胞とされ、関係者へのヒアリングでも、誰も知らないというES細胞だった。

    私は129/GFP ESは

    「STAP細胞事件」-STAP細胞はES細胞の混入なく作られていた

    で、このES細胞は混入には使われていないことを書いた。このES細胞が存在するのは、小保方氏がES細胞を使ってSTAP細胞を捏造したとするために置かれたもので、このES細胞を作った者こそ「STAP細胞事件」の真犯人だと思っている。

    石川氏は間接的に、その129/GFP ESは若山夫人が作ったと告発していたのである。



    2016.06.09 Thu l STAP細胞事件 l コメント (2) トラックバック (0) l top
    非常に重要なことを見落としていたので、それについて書くことにする。「STAP細胞事件」の真相に迫る話である。

    若山研からES細胞が盗まれたとした元理研研究員の石川智久氏の告発について、神戸地検は2016年5月18日、不起訴処分(嫌疑不十分)にしたと発表した。神戸地検は「事件の発生自体が疑わしい事案であり、犯罪の嫌疑が不十分だった」としている。

    この石川氏の告発は2015年5月14日に兵庫県警に受理されており、その内容は5月22日のフライデーに次のように書かれている。

    フライデー2015-5-22

    盗まれたのは、
    ①リ・チョン氏作成のES細胞78本
    ②若山清香氏(若山夫人)作成のES細胞2本
    である。  

    いつの間にか若山夫人作成のES細胞2本が追加されている。告発状が提出されたのは1月26日であるが、調べると、1月13日のフライデーにも次のように書かれていた。

    フライデー2015-1-23

    「BOX-1」というのはリ・チョン氏が作成したES細胞78本が入っている箱で、それ以外のものは入っていない。「BOX-2」は小保方氏自身の箱である。この「BOX-2」に若山研のES細胞があったことが記述されている。全く話題にならなかったが、当初から、若山夫人のES細胞も盗まれたとされていたようだ。

    では、実際にはどのような告発だったのだろうか。それについては、津田哲也氏/ジャーナリストが1月24日に公開した動画NEWS RAGTAG」でその内容の一部を見ることができる。

    告発状


    「第2 告発事実」にはES細胞を盗んで混入させた細胞塊を若山氏に渡してSTAP細胞を捏造したと書いている。つまり、盗難したES細胞はSTAP細胞を捏造するために使われたと告発しているのである。

    リ・チョン氏のES細胞は山梨大への引っ越しのどさくに紛れて盗まれたとされていた。箱ごと盗むのは、そのような時期にしかできないだろう。時期としては2013年1月~3月である。しかし、そうすると、既にSTAP細胞の実験は終わっているので、告発事実と合わなくなってしまう。これは、小保方氏の代理人である三木弁護士も「その時期は(STAP細胞の)実験も終わって論文執筆に専念している時期。そんなときに盗って何をするのか」と指摘していた。

    それに対して、2月6日のフライデーで石川氏の反論が次のように載っている。

    フライデー2015-2-6

    ①リ・チョン氏以外の人が作ったES細胞も盗まれている。
    ②そのES細胞はいつ、誰が作ったのかを特定している。
    ③ES細胞が盗まれたと推測される時期は小保方氏がSTAP細胞の実験を行っていた時期と矛盾しない。

    つまり、この告発はり・チョン氏の作製したES細胞ではなく、若山夫人のES細胞の盗難を主旨としたものであったと思われる。石川氏は小保方氏が、若山夫人が作製したES細胞を盗み、STAP細胞を捏造したと告発していたのである。


     
    2016.06.08 Wed l STAP細胞事件 l コメント (1) トラックバック (0) l top